M-1グランプリ2003 伝説の笑い飯
本日もひとつよしなに。
さてM-1シリーズも第三回目と脂がのってきた。
今回は2003年を振り返っていくのだが、2001年と2002年に比べて今大会はいきなりレベルが上がってきたように感じた。
番組として箔がついてきたのと同時に、漫才全体の水準が高くなったのではないだろうか。
そうなると決勝戦は否が応でも熱い戦いとなった。
いやはや、面子も豪華だしネタも洗練されてるっす。
そんな2003年大会でスポットを当てたいのが笑い飯だ。
ご存知のヘッズも多いだろうが少し説明をしておこう。
笑い飯はM-1グランプリにおいて、第二回から第十回の9回連続決勝進出の最多記録をもつおばけコンビである。
笑い飯とM-1は切っても切れないものであり、話題はつきないのだが今日は2003年に絞ってお話しするでゴザンス。
彼らが披露した1本目のネタ「奈良県立歴史民俗博物館」は今も伝説とされている。
このネタが伝説とされる所以は、その斬新さとそこから生まれる破壊力が故だろう。
まず私たちが衝撃を受けたのは漫才界の革命ともされるWボケであろう。
ボケとツッコミを人で分担せずに交互にボケを繰り出していく。
そのシステムによってなにが生まれるか。
それは圧倒的なスピード感である。
競い合うようにボケを出し合うことにより掛け合いはどんどん加速していく。そしてそのボケのどれもが研ぎ澄まされていることによって「重み」も共存させることに成功している。
Wボケだけができる「そのボケおれのや!」や「ええ土」のかぶせ、随所で見られる伏線回収などの漫才のテクニックもネタに厚みを出している。
正に非の打ち所のないネタだ。
この年笑い飯は残念ながらフットボールアワーに僅差で敗れ優勝を逃してしまった。
巷のお笑い好きの間では笑い飯はどうしてもこの年に優勝しておくべきだったと言われるが、私はその後もM-1決勝で七色のネタを次々世に産み出していく二人にビッグリスペクトを送りたい。
思いの外長くなってしまったが笑い飯の二人にはこれからも新しいネタを作っていってほしいし、バラエティでも活躍してほしい。
そんなことを願って筆を置かせてもらいたいと思う。
P.S.
電車の席で他人のスペースを犯すような座りかたするやつは絶対友達少ないよね、うん。