メイプル超合金のM1で受けた衝撃
2015年のM-1グランプリについて話していくゾヨ。
私はあの大会で一番「勝った」のは間違いなくメイプル超合金だったと思う。
まぁこれはすでに多くの人が話してきたことだろうから詳しくは述べないが、2008年のオードリー同様に優勝者とは別に「勝った」コンビである。
それは今のメイプル二人の活躍が証明しているが、今日は二人が披露したネタを見ていきたい。
2015年大会の決勝戦でトップバッターとして登場した彼らのネタで私は衝撃を受けた。TVの前で「こりゃあ~~もう……」って呟いちゃったもん。
今や数多の漫才師が新たなスタイルを生み出し、誰もやっていないもの、いわゆるブルーオーシャンを見つけることが困難になってきたように感じる。
しかし、あのときメイプルの漫才を見た私はとても納得してしまった。
それはボケの訳わからなさに起因する。
それだけ聞くと何ともないように感じるがあのボケは絶妙である。
私達に耳馴染みがあって笑えないボケと、訳が分からなくて笑えないボケの間の絶妙な温度。
そしてそんな絶妙なボケを乱立させることで「話」としての筋をあえて消している。
非常に細かい話だが、これは「物語」としての漫才を崩した新しい漫才なのではないか。
二人のキャラクター性や安藤なつさんのツッコミなどまだまだ語ることはあるが、それはまた今度。
最後にお笑いに関する仕事をしている知人に聞いたことだが、ボケのカズレーザーさんは売れてからも地下のライブで若手芸人のネタを見て研究を続けるとてもストイックな人なんだとか……!
これからも二人の活躍を楽しみにしながら、Lサイズのじゃがりこと共に夜を明かしたいと思う。
それではまた次回